主催者の思い 2019.10.21更新
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イベントの主催者代表を務めるSMISS代表の五十嵐より、
今回のイベントを開催するに至るまでの"思い"が届きました。
「教員が朝から夜まで働いていたら、子どもに向き合う時間、十分にとれますか?」
この企画をやろうと思った僕の最初の問いです。
僕はまだ学生で、現場のことはほとんどわかりません。
しかし、僕の周りには、これから教員になろうとしている友達はたくさんいます。
「子どものためならどれだけ働いてもいい」と言っている友達もいます。
これはもしかしたら、「素晴らしいこと」なのかもしれません。
しかし、多くの教員が「過労死ライン」を超えて働いているという現状があります。
「子どものために頑張りたい」と思って、教員になった友達が、過労によって、心身を壊し、教員を続けられなくなる未来を僕は想像してしまいます。
僕の感情はとてもシンプルで、友達に苦しんでほしくないんです。
「先生」というとても魅力的な仕事で、一生懸命子どもに向き合ってほしいんです。
それができる環境を求めたくて、これからの学校を考えたくて、このシンポジウムを企画しました。
あわせて、現職教員の方々にも伝えたいことがあります。
少し長くなりますが、もしよければ読んでいただければと思います。
今回は、「教員の長時間労働」だけでなく、「子どもの人権、ブラック校則」についても取り上げます。
長時間労働という観点からの教員、ブラック校則という観点からの生徒は、「ルールのせいで人が苦しんでいる」という点で似た構造が存在しているのではないかと、僕は思っています。
人がルールによって苦しめられているとき、主に2つの選択肢があると思います。
苦しさを訴え、ルールのより良い改正を求めるのか、「しょうがない」と諦めるのか。
僕も先生に憧れて、教職を目指していた学生です。
だからこそ先生たちには、「もっといい社会にしたい」とより良いものを求め続ける背中を見せてほしいんです。
諦めないで欲しいんです。
今、本気で変えようとしている人がたくさんいます。
変えようとすれば絶対変えられるとは限りませんが、変えようとしなかったら変わらないと思うんです。
そして、同じことが教室の中でも起こっています。
「うちの学校、校則厳しくね?」
「なんでこんな校則あんの」
生徒に人気な休み時間の「愚痴」として聞いたことがあります。
その生徒の不満が「愚痴」で終わるかどうか。
「どうせ変わらない」と諦めるかどうか。
似た構造があるように見えるんです。
だからこの2つの問題を取り上げます。
「教育」と「社会」というものの本質を考えられる日にしたいです。現職教員の方々や学生をはじめとした、教育関係者の方に限らず、興味を持ってくださった全ての人に来ていただきたいです。